星のや奈良監獄、2026年春開業予定「不思議な空間になる」

「星野リゾート」(代表:星野佳路)が9月14日、大阪市内で関西プレス発表会をおこない、国の重要文化財「旧奈良監獄」(奈良市)を活用したホテルについて、同社の高級ブランド「星のや」の名前を冠して2026年春に開業予定と明かした。

星野リゾートによる関西プレス発表会2023の様子(9月14日・大阪市内)

旧奈良監獄は、明治政府が監獄の国際標準化を目指して計画し、1908(明治41)年に完成した、五大監獄の一つ。モダンな赤レンガ造りの外観やハビランド・システムと呼ばれる放射状に伸びた建物配置の優れた意匠性から「美しい刑務所」として名高く、2017年に国の重要文化財として指定された。

日本初となる監獄ホテルの名称は「星のや奈良監獄」。客室数は48室(複数の独居房をつなげて1つの部屋に)で、レストランやラウンジ、旧奈良監獄の歴史を伝えるミュージアム(日帰り利用可)も。

星野リゾート代表の星野佳路氏は、「扉も昔のままで、独房感はしっかりと残る、ラグジュアリーな部屋という不思議な感じになる。また、窓がすごく高い位置にあるので景色は見えないが、たくさん光が入ってくるという面白い空間。監獄だったんだなということを感じていただきながら、快適に過ごせるということが重要」と話した。

「星のや奈良監獄」

2026年春開業予定

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