過去最高の出場校が参加 高校生団体United for Nextが開催する「超・学校祭」 【大分県】

今年で4年目を迎える「超・学校祭」が17日、大分市のお部屋ラボ祝祭の広場で開催される。県内の文化部所属の高校生が、日頃の成果をステージで発表するほか、さまざまなイベントが予定されている。主催は高校生団体United for Next。実行委員は過去最高の80人ほどに増えた。初回からお部屋ラボ祝祭の広場での開催を目指してきたが、コロナ禍でオンライン開催となり、昨年は台風で一度中止となった。再開演はできたが室内で行われたため、4年目にして念願の野外開催に力が入っている。

代表を務める二宮斗威(大分豊府3年)は昨年、MCとして超・学校祭に初参加した。「先輩方の働きや力に心を打たれた。来年は自分たちがその思いを受け継ぎ、高校生のパワーを発信していきたいと思った」と覚悟を決め、自ら代表に立候補した。仲間たちとイベントに向き合う中で、これまで感じたことのない楽しさや達成感を感じるという。

各担当が集まり何度も話し合いを重ねた

超・学校祭では実行委員が中心となり、発案から運営、広報活動や協賛金協力まですべてを行う。「出演団体のアポイントや告知、パンフレットのデザインまで自分たちで行う日々は苦労の連続だった。自分の仕事と各部門の仕事を見るバランスが取れず、悩んだことも多かった」と二宮。不安や課題はあったが仲間たちとの絆で乗り越え、今年は過去最多(18校22団体)の出演が決まった。初出場校がほとんどで、多くの学校に参加してほしいという思いが実を結んだ。

1年の頃から実行委員である山田さくら(大分豊府3年)は「今回初めて大分支援学校も出演するなど、新たな取り組みができて、活動の幅がぐっと広がった。この先も高校生であれば誰でも参加できる場所でありたい」と手応えを感じている。団体の井元哲治顧問は「学校ではできない社会的経験をしてほしい。この活動を通じて、将来生きる道を見つける学生もいる。一般企業の方との関わりを持つことで、1歩でも2歩でも先に進むきっかけにしてほしい」と話す。

初開催から多くの人の思いが受け継がれている「超・学校祭」。今後は大分県の枠を超えて、九州、全国へ発信していくことを目標としている。

実行委員を中心にイベントを開催する

(塩月なつみ)

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