野村証券、育休取得に奨励金 年間基本給の1割、10月から

 野村証券は14日、社員に育児休業の取得を促すため、1カ月以上の取得者に対して年間基本給の1割を支給する奨励金制度を10月から始めると発表した。社員の性別を問わず支給する。働きやすい環境を整備し、多様な人材の確保を目指す。

 同社によると、育休取得を言い出しづらいなどの理由で男性社員の育休取得率は約12%にとどまる。新たな制度では年間基本給の1割に加え、国の給付金も受け取れるため、1カ月の育休では取得した方が手取りが増える見込み。

 親会社の野村ホールディングスの上嶋基寛人事部長は「育児経験が新たな視点や発想をもたらし、マネジメントの経験にもつながると考えている」と話した。

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