ウッズのチップインに憧れて 輪厚“4連覇”の鳥海颯汰が6位発進

チップインバーディから「68」(撮影/今井暖)

◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 初日(14日)◇札幌GC輪厚コース(北海道)◇7066yd(パー72)

テレビで見た2005年「マスターズ」、タイガー・ウッズの伝説的なチップインが強烈に印象に残っている。「人が見て『おーっ』となるゴルフをしたい」と、鳥海颯汰がスタート10番のチップインバーディを皮切りに5バーディ、1ボギー「68」をマーク。ツアーデビュー戦で4アンダー暫定6位の好スタートを切った。

祖父・祝男さんの影響でウッズのプレーを見たことをきっかけに「これ、面白い!」とゴルフにのめり込んだ。北海道・十勝の音更町(おとふけちょう)生まれの22歳は、今大会がアマチュア時代を含めて初のレギュラーツアー。「めっちゃ楽しかったです」と笑顔が広がった。

初のレギュラーツアーは「めっちゃ楽しい」(撮影/今井暖)

札幌GC輪厚コースは小さい頃から慣れ親しんだコース。コース主催の「輪厚ジュニア大会」を小学6年から4連覇した。ANAオープン出場をかけたマンデー予選会には「学生時代から毎年来ているのに、なかなか通れずで」と5回ほど挑戦したが全敗。今年は5月「北海道プロゴルフ選手権」優勝の資格で、念願の出場権を獲得した。

「目標は予選通過、4日間できることを願っています」と上々のスタートにまず一安心。ツアー出場権をかけた昨年の予選会(QT)はサードステージで敗退し、まだツアーメンバー資格は持っていない。「同世代がもうツアーで優勝しているので、それに乗っかっていきたい」と中島啓太や蝉川泰果らを追いかけながらツアー参戦を目指している。

「おー!」と言わせたい(撮影/今井暖)

持ち味は「チップインとか、アグレッシブなゴルフ」と自負している。「ツアーに出たい。スタートアナウンスで名前が呼ばれた時はすごくうれしかった」。他界した祖父にプロとして活躍する姿を届けたい。(北海道北広島市/谷口愛純)

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