【MLB】引退後はシンガーソングライター? ウェインライトが見据えるセカンドキャリア

写真:カージナルスが誇る大ベテランの次なる進路は……?

200勝まであと1勝に迫る42歳の大ベテランは、すでに引退後を見据えている。MLB公式の記者であるジョー・トレッツァ記者がアダム・ウェインライトの引退セレモニーについてと、今後彼が目指すキャリアについてレポートしている。

ウェインライトは今季ここまで4勝11敗、防御率7.95。9月12日(現地時間)のオリオールズ戦で約3ヶ月ぶりとなる4勝目を挙げ、通算200勝の達成へ大きく前進した。開幕前の時点で今季限りの引退を発表しているベテランにとって、残された登板はおそらく3試合。この3試合であと1勝を手にすることができるかは、セントルイスのファンの大きな注目ポイントだ。

一方で、ウェインライトはすでにセカンドキャリアについて計画を思い巡らせているようだ。それは、カントリーシンガーソングライターとしてデビューするという夢だ。そしてチームは18年間をチームに捧げた彼の引退に際して、9月30日(現地時間)のレッズ戦を前に、ウェインライトのスタジアムコンサートを企画している。

「スタジアムの観客の前で歌えるなんて夢のようだよ」そうウェインライトはMLB公式のインタビューに答えたようだ。「去年のオフに800人ぐらいの前で歌ったんだけど、ワールドシリーズの第五戦で登板した時のように感じた。緊張感が帰ってきたんだ。ステージに上がった時はマウンドで投げているような気分だったんだ」

カントリーミュージックのファンとして知られるウェインライトは当時のチームメイトだったマット・ホリデイに誘われて2017年からギターを始めた。彼はその後さまざまな音楽関係者と知り合い、音楽に惹かれていく中で自分でも観衆の前で演奏を披露するようになったという。今季の開幕戦で国歌を披露したのもその一つだ。

「歌手としてステージに立つ以上、失敗をカバーするのに十分な時間はない」そうウェインライトは語った。「先発投手ととてもよく似ている。野手なら自分がダメでも周りがカバーしてくれることもあるけど、先発投手は5分で試合をダメにしてしまうこともある。でも、そういう空間にいることがとても好きなんだ。」

セントルイスを支えた大ベテランの最後の花道と、彼の新たな門出から目が離せない。

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