国民民主の元副代表を補佐官起用 電機連合出身の矢田稚子氏

矢田稚子氏

 岸田文雄首相は、国民民主党副代表だった矢田稚子元参院議員(57)を首相補佐官に起用する方針を固めた。矢田氏は国民を支援する連合傘下の民間産業別労働組合の一つ、電機連合出身。昨年の参院選で落選した。政府は矢田氏を賃金・雇用担当とする方向で調整している。自民党の上野通子参院議員(65)も女性活躍や消費者行政担当の首相補佐官に充てる。複数の関係者が14日明らかにした。

 自民党内には公明党、国民との3党連立論があるが、国民党内や連合に支持が広がらず、自民側も当面困難との見方が大勢となっている。矢田氏の起用は、国民や労組を政権側に引き付ける布石との見方がある。

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