輪厚はパワースポット!? 時松隆光が2年2カ月ぶりの“初日首位”

好相性の輪厚で久々の“首位”(撮影/今井暖)

◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 初日(14日)◇札幌GC輪厚コース(北海道)◇7066yd(パー72)

時松隆光が8バーディ、1ボギー「65」で回って、7アンダーの暫定首位に立った。初日をトップで終えるのは2021年6月の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」(最終順位は2位)以来。「やっぱり輪厚はスコアが良い。調子が良くなる大会」と笑みを浮かべた。

今年も優勝争いに加わりたい(撮影/今井暖)

明確な理由は分からないが、「結果が出ているというのが一番の理由」と札幌GC輪厚コースとは相性がいい。2017年と19年にプレーオフに進出してどちらも2位タイ。昨年は4位タイで終えた。

今季はここまで、16試合を終えてトップ10は一度だけ。今まではショットが悪ければショートゲームでカバーできていたが、「今年は全部下降気味でスコアにならない」と予選落ちも8回あった。今はイメージ通りの球を打つことに専念し、2018年「関西オープン」以来の優勝を意識する余裕はまだ持てない。

雨の中でも「65」。やっぱり輪厚には何かある?(撮影/今井暖)

前週の日韓亜共催「シンハンドンヘオープン」では、5試合ぶりの予選を通過して11位フィニッシュ。復調の兆しが見えてきたところで、今大会を迎えた。この日は1番から8mを流し込んで、バーディ発進。中断を挟んだ11番(パー3)でも8mのパーパットを決めるなどパッティングでリズムを作っていった。

「きょうはパターが入ってくれたけど、ショットはパラパラで逆玉も出る」と課題は残るが、上位で終えた初日に安心感を少しのぞかせた。「どれだけ調子が悪くても、この大会に戻ってきたら何か良いことがある」。今年も輪厚は自信を与えてくれそうだ。(北海道北広島市/谷口愛純)

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