「審議会の承認が絶対条件」宮城県の病院再編構想について東北労災病院が回答

4病院の再編構想をめぐり、宮城県は民間の精神科病院を名取市に誘致する募集要項案を13日の審議会に示しましたが「募集は時期尚早」との意見が大半を占めました。再編に反対する市民団体は、東北労災病院に計画を考え直すよう求めました。病院側は「審議会の承認が基本合意の絶対条件だ」と回答しました。

市民団体の代表らは東北労災病院を訪れ、県立精神医療センターの移転について、当事者の意見を聞いて考え直すべきだとする要望書を事務局長に提出しました。

面会は非公開で行われ、市民団体と病院によりますと病院側は「審議会の承認がない限り、基本合意はあり得ない」「病院が補助金のために再編を進めていると言われるのは極めて心外」などと話したということです。

ともに市政をつくる仙台市民の会新里宏二会長「『審議会での承認が基本合意の絶対条件です』と言われました。それが県にも伝わっているのに、県の方から審議会で出てこなかったというのはおかしな話だなと。県の不信感を更に増幅することになるのではないかなと思った次第です」

村井宮城県知事は記者団の取材に応じ「東北労災病院側のトップに確認したところ、審議会の了承は基本合意の条件ではないとのことだった。審議会の行方にかかわらず基本合意は可能だ」と話しました。

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