万博、未来の生活示す参加者募集 多様な団体対象

中小企業など多様な参加者の展示が実施されるパビリオンのイメージ図(KOMPAS JAPAN 株式会社一級建築士事務所提供)

 2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は14日、食や文化、ヘルスケアなど未来の暮らしに関するアイデアや提言を発信する中小企業やスタートアップ(新興企業)、NPOなどの参加募集を始めると発表した。大企業だけでなく、多様な団体の参加を促すことが狙い。

 小さな建物が集まった集落のような構造の展示館内で、常設や1週間程度の展示が可能。ステージでの発表もできる。「フューチャーライフエクスペリエンス」と題した取り組みで、募集は10月3日から。

 食の分野では、食料に先端技術を活用した「フードテック」や廃棄量の削減に向けたプロジェクトなどを想定している。

 このほか気候変動や飲料水の確保といった世界的な課題を解決する案も募集する。「ベストプラクティス」として20~30件選び、展示する。大阪市で記者会見した石川勝会場運営プロデューサーは「各団体の活動を世の中に知ってもらう機会にしたい」と話した。

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