潜水死、学校側「安全確保せず」 京都の学生、第三者委が報告

 福井県南越前町で2020年、京都市の専門学校の海中ダイビング実習中に男子学生が溺死した事故で、学校側が安全を確保する義務を果たしていなかったとする最終報告書を弁護士や医師らでつくる第三者委員会がまとめた。学校が14日、公表した。学生を引き上げてから119番までに5分かかったほか、人工呼吸が適切に行われなかったと指摘した。

 20年9月、京都医健専門学校1年で大津市の伊藤駿希さん=当時(19)=が溺れ、低酸素脳症で死亡した。学生を先導していた男性インストラクター(30)が業務上過失致死罪に問われ、禁錮2年、執行猶予4年の福井地裁判決が確定した。

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