リビア大洪水、国際支援が本格化 近隣国の救助隊到着、食料配給も

13日、被害に見舞われたリビア東部デルナ(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】国家分裂状態のリビアを襲った大雨による大洪水で、トルコやカタール、チュニジアといった近隣諸国の救助隊がリビアに到着した。中東の衛星テレビ、アルジャジーラなどが14日までに伝えた。医薬品や食料、テントを被災地に搬送、国際支援が本格化する。

 リビアは、首都トリポリを拠点とする暫定政権と東部トブルクを拠点とする勢力に分裂しており、国際支援をスムーズに受け入れられるかどうかが今後の課題だ。

 洪水被害が確認された11日以降、中東や欧米諸国が相次いで支援を表明。カタールは少なくとも飛行機2機を派遣、野外病院設置用の機材などを運んだ。

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