【武豊日記】始球式の大役

先週は2歳新馬戦のビーグラッドがいい勝ち方をしてくれました。これで6月から始まった2歳戦で区切りの10勝目。トップはクリストフの13勝ですが、10勝はそれに次ぐ2位なのだとか。来年のクラシックにつながるかもしれない若駒での勝利ですから、うれしいに決まっています。

今週は今日12日に甲子園で行われる巨人戦で始球式の大役を務めます。マウンドは投手にとって神聖な場所なので、そこにボクのような素人が足を踏み入れていいのかという気持ちがあります。始球式は何度かやらせていただきましたが、そんな気持ちもあって「もういいかな」と思っていました。しかし、この日は「JRA阪神競馬場デー」と銘打たれてのコラボ企画。これが最後と思って引き受けさせてもらいました。速球でストライクを放ってくるつもりですが、現実は山なりでしょうね。

結果は優勝

14日は園田競馬場で「ゴールデンジョッキーカップ」に参戦します。通算2000勝以上のジョッキーを選抜するおなじみの騎手招待ですが、ボクは10大会ぶりと、なぜか間が開いていたそうです。勝負服はご自由に、というのが今回の企画だそうで、一緒に参加するノリちゃんと相談してスペシャルウィークにしました。ちなみにノリちゃんはメジロの服にするようです。

横山典弘騎手は、先週の鮮やかな重賞勝ち(紫苑S=モリアーナ)がJRAの最年長重賞勝利記録となりました。55歳6ヶ月はなかなか越せないそれですが、ノリちゃんならまだまだ伸ばせそうです。川原正一騎手(園田)の64歳5ヶ月の重賞勝ちもそうですし、励みになる記録をドンドン作ってくれる先輩方に、改めての敬意を表します。

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