欧州中銀、10会合連続利上げ インフレ抑制、4.5%に

欧州中央銀行の本部=ドイツ・フランクフルト(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】欧州中央銀行(ECB)は14日の理事会で、主要政策金利を0.25%引き上げ4.5%にすると決めた。利上げは2022年7月から10会合連続となる。ユーロ圏経済の柱であるドイツに景気後退の懸念が高まるなど先行きの不透明感が強まり、市場では利上げを見送るとの見方も浮上したが、高止まりするインフレを抑える姿勢を鮮明にした。

 ユーロ圏の8月の消費者物価指数は前年同月比で5.3%上昇し、7月と伸び率が変わらなかった。過去最高を記録した22年10月の10.6%から半減したものの減速ペースは鈍く、ECBが掲げる2%の物価目標を大きく上回る状況が続く。

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