警備かいくぐり飛び込みも 沸き立つ大阪の繁華街

阪神がセ・リーグ優勝を決めた夜に、大阪・ミナミの道頓堀川の遊歩道から飛び込む人=14日

 18年ぶりのリーグ優勝が決まった瞬間、大阪の繁華街でもファンが喜びを爆発させた。大阪・ミナミの道頓堀川に架かる戎橋一帯では「六甲おろし」の合唱が繰り返され、厳重な警備をかいくぐって川に飛び込む人も。キタの駅周辺では号外に多くの人が群がった。

 戎橋周辺を埋め尽くしたファンからの「あと1人」コールは、阪神が勝利を決めて大歓声に変わった。「やったー」と叫びながらあちこちでハイタッチする姿が見られ、多くの人が盛り上がりぶりを撮影しようとスマートフォンを掲げた。

 大阪府枚方市の会社員金子竜也さんは、有休を取って駆け付けた。周囲のファンと抱き合い「『アレ』の解禁や。次は日本一」と声援を送った。

 過去の優勝時に5千人以上が川に飛び込んだ戎橋では、警察官らが「立ち止まらないで」と呼びかけ、飛び込む人がないよう欄干に沿って整列。通行規制も実施した。だが警戒をすり抜けて遊歩道から飛び込む人もいた。

 阪神電鉄の大阪梅田駅。阪神百貨店前ではスポーツ新聞の号外を求めてファンらが殺到。スタッフは「1枚だけにして」と呼びかけた。

阪神が18年ぶりのリーグ優勝を決め、スポーツ新聞の号外を求める人たち=14日夜、大阪市

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