【カンボジア】コッコン州、経済特区2カ所の開発を計画[経済]

カンボジア南西部のコッコン州政府は、経済特区(SEZ)の増設を検討している。ボトゥムサコー国立公園付近の地域に、2カ所のSEZを新たに開発する計画だ。プノンペン・ポスト(電子版)が13日に伝えた。

コッコン州では2000年代後半、ニャンコック地区にコッコンSEZが開設された。開発した企業は地場財閥リー・ヨン・パット(LYP)。タイ国境に位置する地の利などから外国企業の進出も相次ぎ、雇用創出にも寄与していることから、同州のソク・ソスィ州副知事は新たに2カ所のSEZを開設し、数万人の雇用創出と経済の成長を実現したいとコメントした。

ソク・ソスィ氏によると、新たなSEZ2カ所の設置先はボトゥムサコー国立公園。うち1カ所は、既に南部シアヌークビル州でSEZを運営するカンボジア浙江国際経済特区(CJSEZ)が開発する計画だ。地場財閥ロイヤル・グループが、同国立公園内で広さ100平方キロメートル規模のSEZを開発するとの情報も出ている。

カンボジアには今年7月時点で24カ所のSEZがある。地域別に見ると、南東部スバイリエン州が8カ所、南部シアヌークビル州が5カ所、首都プノンペンが4カ所などとなっている。

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