【マイヒストリー】スーパーボランティア 尾畠春夫さん⑤【大分県】 65歳で鮮魚店閉店、ボランティア活動へ

登山の趣味で各地を訪れた尾畠春夫さん=1991年6月

 <2004年に惜しまれながらも鮮魚店をきっぱりと辞めた。65歳から念願だった旅や登山、そしてボランティアに精を出した>

 2004年10月12日、65歳の誕生日。「閉店お知らせ」の張り紙を店先に出しました。すると朝から、常連のお客さんが次々に来て「辞めないで」「あんたとこ以外の魚をたべたことがないんやから」などと皆さんから引き止められました。それはうれしかったですよ。魚屋仲間からも「春ちゃんなんで辞めるんか。うまく行きよるに」と不思議がられました。

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