「MICEは沖縄で」反転攻勢を目指す~沖縄MICEセミナー&商談会~開催

沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(以下、OCVB)は、共同で「沖縄MICEセミナー&商談会 in 東京」を9月8日(金)に浅草橋のヒューリックホールにて開催した。参加者は、在京旅行会社等約90人。セミナーでは、沖縄MICEの現状と新しい事例紹介が行われた。コロナ禍で減少した実施件数等を反転攻勢をかけ、沖縄MICEの増大を目指す。

同イベントは、大阪(9月6日)、名古屋(9月7日)、東京(9月8日)と三日間連続で開催された。その中でも、東京会場は台風の襲来の中、沖縄県内観光関連事業者43社と旅行会社等約90人が参加となった。大雨による当日欠席者もあり、若干少なめの参加者となった。

コロナ禍で減少したMICEの復権の鍵は!

セミナー冒頭、沖縄県MICE推進課・課長の小浜守善氏の開会挨拶。その後、OCVB MICE推進課・主幹の比嘉茜氏の概要説明が行われた。そして、出展者5施設の新メニューや事例紹介が行われた。(事例紹介は、ヒルトン沖縄宮古島リゾート、NPO法人自然体験学校、アーユルウェルネス、南西楽園リゾート、DMC沖縄の5社)

沖縄MICE商談会(商談の様子)

セミナー終了後、商談会に移った。

事前希望と当日マッチングによる8セットの商談会を行なわれた。沖縄県側の出席者と在京の旅行会社等との情報交換もより活発に行なわれ、13時から始まったセミナーも17時に盛況のうちに終了した。

沖縄県を目的とするMICEは、コロナ禍前の2019年に1,638件を数え、その内、1,191件がインセンティブツアーであった。しかし、2021年には273件まで減少、2023年は反転攻勢を目指す年と位置付けている。

沖縄MICEは、「Team OKINAWA」にお任せください!

比嘉氏は、概要説明の中で沖縄県がMICE開催地として選ばれる理由は「寛容な人と土地(万国津梁の思想)、自然豊かなリゾート(非日常的空間)、アジアと繋がるビジネス交流拠点」と説明した。一方、懸念材料である「取りづらい」貸切バスの事情については、オール沖縄で貸切バスの調整を行ない、受入力強化に努めているが、お客さまにも事情をご理解いただき、精度の高い手配内容をお知らせいただきたいと要請した。

沖縄MICE商談会(展示会場)

また、2028年に大型MICE施設が開業の見通しであることも述べた。

施設は、約10,000㎡の展示場や7,500㎡の多目的ホール、20~30の会議室を保有する。そして、ペディストリアンデッキで宿泊施設やバスターミナルともつながる予定だ。

その他新規開業ホテルも多数、バスケットボール人気にもつながっている沖縄アリーナなど、「Team OKINAWA」でMICEを盛り上げていく。そして、同時にエクスカーション等にも力を入れ、SDGsなメニューも増えていると発表された。

セミナー全体に沖縄MICEの充実度と意気込みを感じるものとなり、首都圏東京からの送客への期待度を高めていた。

(商談会参加事業者は、以下の通り)

取材 中村 修(なかむら・おさむ) 株式会社ツーリンクス/取締役事業本部長

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