必要な治療、正確に判断 山形大付属病院でトリアージ訓練

トリアージの訓練で、けがの程度などを確認する医師ら=山形市・山形大医学部付属病院

 山形市の山形大医学部付属病院で大規模災害に備えたトリアージ訓練が14日、行われた。医師や看護師、研修医ら約200人が参加し多数の傷病者を受け入れる際の要点を再確認した。

 震度6弱の地震が発生し、院内から出火し多くの負傷者が救急搬送されてくる―との想定。裂傷による出血など特殊メークをした患者役が次々と搬送され、医師が「名前を言えますか」「歩けますか」「呼吸はできますか」などと声をかけ、病状や意識の有無などを確認した。重症度により処置の緊急性を4段階で判断し、必要な治療が行われるための流れを確かめた。

 感染症の疑いがあるけが人は、処置室に陰圧装置が備えられたトリアージセンターに搬送した。同病院は県地域防災計画で災害医療の拠点に位置づけられており、毎年防災訓練を行っている。

© 株式会社山形新聞社