男女死亡ショック、担架で運ばれる姿…目撃した女性「いつも楽しく会話した場所」運転の男、当日は健康 ドライバー歴は

男女死亡、送迎の運転手は健康問題なし

 埼玉県さいたま市見沼区の介護施設で送迎車にはねられた利用者2人が死亡し、職員1人が負傷した事故から一夜明けた14日午前8時半ごろ、施設を運営する「リハビリテーションクリエーターズ」(神奈川県横浜市)の神山光社長ら4人が現場付近で取材に応じた。神山社長は「亡くなられたご利用者さまに心よりお悔やみを申し上げます。また、ご家族さまには多大なご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございません」と頭を下げた。

 神山社長らによると、運転手の男は2021年7月19日から同施設に運転手として勤務していて、ドライバー歴は約2年。これまでに病気に罹患しているなどの報告はなく出勤時に毎回行う健康チェックでも事件当日の状態に問題はなかったという。

 事故を受けて、施設を一時休業した。神山社長は「リハビリを通じて、人生を楽しんでほしいというのが当社の理念だった」などと述べた。

 近隣住民も突然の事故に表情を曇らせた。被害者が担架で運び出される様子を目撃した40代女性は「いつも駐車場にある椅子に腰をかけながら、利用者の方とスタッフの人が楽しそうに話をしていた」と話し、憩いの場が一変したことに驚きを隠せなかった。

© 株式会社埼玉新聞社