池松壮亮と森田剛 肩を組んでドキドキの5分間を明かす 「白鍵と黒鍵の間に」特別映像

2023年10月6日より劇場公開される、池松壮亮が2人のピアニストを演じ、初のピアニスト役に挑む映画「白鍵と黒鍵の間に」から、池松壮亮と謎の男を演じた森田剛のインタビューと2人が共演するシーンの本編映像が公開された。

インタビューでは、撮影中に印象的だったシーンについて2人が明かしている。池松が「なぜかヤクザとピアニストが二人三脚をしているというよく分からない、非常に面白いシーンがあって…」と語りだすと、隣の森田が必死に笑いをこらえる様子をみせる。池松が挙げたのは、至近距離で息を合わせて動かないといけない二人三脚のシーン。池松は「森田さんがわりと早めに肩を組んでくださって、そこから解除してくれなくて…」「体感でいうと5分くらいだったかな。胸キュン映画で駆け出しの俳優さんと女優さんが、よーい!の声がかかる前に手をつないじゃって、解除できなくなったみたいな…そういうことを思い出しましたし、5分間ドキドキしてました」と、撮影裏話を披露している。

さらに、撮影時を思い出した森田は「すごく大事なシーンでグーッとなってて。早めに肩を抱いてしまったんですけど、一回抱いたものを離すのもね…」と撮影時の心境を告白。「気まずい?って聞いたんだよね?」と森田が現場の状況を池松に確認すると、池松は「あ、そうそう!」とさらに思い出がよみがえってきた様子で「“池松くん気まずい?”“気まずいですね”と。でもその後もずっと……。あ、それでも解除してもらえないんだ!?」と明かしている。

その二人三脚の本編シーンでは、森田演じる“あいつ”が池松演じる博の足にベルトを巻いて、勢いよく二人三脚を始める様子が描き出される。しかし、走り出した途端、シャバに出てきたばかりで痩せている“あいつ”のズボンがずれ落ち、そのはずみでナイフや拳銃といった危険物が次々と落ちていく。あまりの恐怖と異様な状況に博は耐えきれなくなり、ついに逃げ出すのだった。

「白鍵と黒鍵の間に」の舞台は、昭和末期の夜の街・銀座。夢を追う男と夢を諦めた男、音楽好きのヤクザの親分と出所したばかりのチンピラ、アメリカ人の歌姫やベテランのバンドマスターらが入り乱れ、現実と幻想の間を駆け抜ける狂騒の一夜が描かれる。南は才能にあふれているが、夜の世界のしがらみに囚われて夢を見失ってしまったピアニスト。博は希望に満ち、ジャズマンになりたいという夢に向かって邁進(まいしん)する若きロマンチスト。時にすれ違い、時にシンクロするカードの裏表のような関係の2人の主人公を池松壮亮が演じる。

原作は、ジャズミュージシャンでエッセイストとしても才能を発揮する南博の「白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-」。ピアニストとしてキャバレーや高級クラブを渡り歩いた3年間の青春の日々をつづった回想録を、共同脚本を手がけた冨永昌敬監督と高橋知由が一夜の物語へと大胆にアレンジした。南博がモデルの主人公を「南」と「博」という2人の人物に分けて描く。

【作品情報】
白鍵と黒鍵の間に
2023年10月6日(金)テアトル新宿ほか全国公開
配給:東京テアトル
©2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会

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