中国住宅価格、52都市で下落 開発大手の経営不振影響

中国恒大集団のロゴ=2021年9月、中国・深セン市(ロイター=共同)

 【北京共同】中国国家統計局が15日発表した8月の新築住宅価格指数は、主要70都市のうち52都市で前月と比べ下落した。下落の都市数は前月から3都市増えた。不動産開発大手の経営不振が悪影響を与えているとみられる。

 首都の北京市のほか、直轄市の天津市でも下落。南部の経済都市である広東省広州市や同省深セン市なども下がった。上昇は17都市で、1都市が横ばいだった。

 中国では中国恒大集団や碧桂園など大手不動産の巨額の債務問題による経営不振が深刻化。新型コロナウイルス禍後の不動産市場回復が遅れており、習近平指導部は開発事業者への金融支援の延長などを打ち出している。

北京市内に立ち並ぶマンション=1日(共同)

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