県物産振興協会(中新鐵男会長)は14日、本年度の県特産品コンクールの表彰式を青森市の青森商工会議所会館で開いた。県内15社が計19点を出品し、最高賞の知事賞は、福士豆腐店(五所川原市)の「おから豆腐」が受賞した。
同商品は地元産の「鶴の子大豆」、梵珠山を水源とする水を使い、大豆を特殊な機械で20ミクロン以下の微細な粉末にする独自製法が特長。豆乳を搾る際に出るおからの成分も余さず使うため、食物繊維の量は一般的な豆腐の約7倍という。
産業廃棄物として処理されるおからが出ず、フードロス(食品廃棄)削減にもつながる。同社が約10年かけて開発し、昨年6月から販売している。
福士和弘社長(70)によると、新聞やテレビで、食事に食物繊維が足りていないと指摘する記事や番組を見たのが開発のきっかけ。大豆を粉末化する技術の開発に苦労したという。表彰式後の取材には「お客さんの健康づくりに、おから豆腐をぜひ役立ててほしい」と話した。
他の入賞商品は次の通り。
▽県農林水産部長賞
青森ホタテで缶パイ(青森・エイ・ワンド)
赤かぶと菊芋漬(青森・北都)
▽県物産振興協会会長賞
熟成ひらめの生ハム(八戸・海鮮屋いがったらかれい馬渡商店)
雪中果(八戸・菓子処丸美屋)
青森りんごの十和田タルトタタン(十和田・大竹菓子舗)