阪神V貢献「木浪は青森県人の誇り」 地元関係者から喜びの声

 18年ぶりにリーグ優勝を果たしたプロ野球・阪神タイガースでは今季、木浪聖也(青森市出身、青森山田-亜大出)が「恐怖の8番打者」として奮闘した。14日の巨人戦でも得点につながる犠打を決めるなど勝利に貢献し、木浪を知る青森県関係者からは「青森県人の誇り」「勇気と夢をくれた」と喜びの声が上がった。

 木浪は今季117試合目の出場となったこの日も8番・ショートでプレー。無安打に終わったものの、七回表は安打性のライナーをジャンプしながら好捕。その裏の攻撃では4点目につながる犠打を決めた。

 木浪が篠田小学校の6年間所属した青森市の「安田ヤンヤン少年野球チーム」の澤田憲郎監督(67)はテレビで優勝を見届け、「私たちに勇気と夢を与えてくれた。レギュラーの一員として優勝を肌で感じられたことは大きな財産になると思う」と喜んだ。今後に向け「日本一を目指し、自分の役割を果たしてほしい」と激励した。

 「中心選手としてプレーしての優勝で、友人、ファンとしてすごいの一言」と語るのは、青森山田リトルシニアと青森山田高でチームメートだった佐々木駿さん(28)=青森市出身、静岡県在住。現在も連絡を取り合っているといい、「聖也が活躍する姿を見ると同級生としてうれしい。これからも自分の力を発揮してほしい」と声を弾ませた。

 中学、高校時代に指導に携わった青森山田高硬式野球部の兜森崇朗監督(44)は「不動のレギュラーとしてチームを優勝に導く今シーズンの活躍は、青森県人として、本校卒業生として誇りに思う。クライマックスシリーズでも大活躍を期待している」とエールを送った。

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