日足トンネルで合同防災訓練

 日光市の国道122号にある、日足トンネルで14日、車の事故による火災が起きたことを想定した、防災訓練が行われました。

 この防災訓練は、1979年に東名高速道路の日本坂トンネル内で、車の追突事故から火災が発生して、7人が死亡した事故を教訓に、毎年行われているものです。

 訓練には、県や日光市、それに警察や消防などの関係者、およそ40人が参加しました。

 日足トンネルは、長さ2765メートルと県内で最も長いトンネルで、日光市の清滝地区と足尾地区をつなぐ、生活に大切な道路です。

 訓練は、トンネル内で車両事故が発生し、車が燃えている想定で行われました。始めに、県の職員がトンネル内に設置されている、非常通報ボタンを押して、防災設備が作動し、トンネルの入り口にある信号が赤に変わりました。一般の車両を通行止めにするために、トンネルの手前にあるゲートも降ろされました。

 トンネル内では、非常電話を使って事故の発生を、警察や消防に知らせる手順などを確認した後、消防隊員の指導で、消火栓を使って放水を行いました。

 参加した人たちは、事故が起きた時に被害を最小限に抑えるため、関係する機関の役割などを再確認し、トンネル内に54カ所設置されている、非常通報用の押しボタンや消火栓の点検をしました。

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