赤ちゃんと大人の腕が融合…衝撃的と話題のパンパースのデザイン、どうしてこうなった?企業が回答もママたちからの意外な反応

都内ドラッグストアで販売されていた実物

《赤ちゃん強そう…》
《見事に融合してますね…》
《今のパンパースのパッケージ、ヤバすぎて2度見してしまった》

SNSでにわかに注目を集めているのは、P&Gが製造・販売するベビーケアブランド「パンパース」のパッケージデザイン。

紙おむつ商品「はじめての肌へのいちばん テープ」のパッケージには愛らしい赤ちゃんが写っているが、赤ちゃんを抱いている大人の手と赤ちゃんの腕が“融合”して見えるというのだ。

パッケージには大人の姿は写っておらず、赤ちゃんの両脇から両手が生えているかたちに。さらに赤ちゃんの右腕と大人の右手が繋がっているため、冒頭のように驚いた人が続出。

いっぽうで公式サイトを見ると、赤ちゃんを抱く大人の上半身が写った商品画像が確認できた。

一体なぜ、このようなパッケージデザインになってしまったのだろうか? 本誌が9月12日にP&Gジャパン合同会社の広報渉外本部に問い合わせると、13日に文書で回答があった(以下、カッコ内は全て広報の回答)。

まず、パッケージデザインに赤ちゃんを掲載している理由について、「パンパースは、すべての赤ちゃんの明るく健やかな成長に貢献したいと考えております。従来製品より、赤ちゃんを優しく包み込むお母さん・お父さんをイメージしたパッケージデザインを採用しております」と説明。

そして今回注目を集めた商品は、今年春から発売された「パンパース はじめての肌へのいちばん テープ」のSサイズ。64枚入りと54枚入りの2製品があるという。※“肌へのいちばん”以外のP&G製品比

「いずれもパッケージ内の製品は他パンパース製品と同様、厳格な品質管理のもとに製造された安全な製品ですので、安心してお使いいただけます」と前置きした上で、赤ちゃんの腕と大人の手が“融合”してしまった原因をこう明かした。

「当該製品の外袋に掲載されている、赤ちゃんをお母さん・お父さんの腕が優しく支える画像は、従来製品より大きな変更はありません。しかしながら、23年春発売の上記2製品の外袋においては、技術的な調整を経た結果、両者の腕が重なってしまうという意図しないデザインで印刷を進めてしまっておりました」

そして今後は、デザインを修正した新パッケージ商品が販売されるという。

「来月より発売する新パッケージでは修正を予定しておりますが、今後の製品パッケージ開発ではこのような問題が生じないよう、製造プロセスを改善してまいります。大切な赤ちゃんのためにパンパースをお選びいただきました皆様に、混乱を招いてしまったことにつきましては、重く受け止めております。今後十分に留意し、安心してお使いいただける高品質な製品作りに努めてまいります」

そんな「パンパース」だが、同商品の口コミには《これ以上のおむつはありません!!》《柔らかくてお腹周りにフィットしてる感じで娘も快適そうです》など絶賛の声が続々。

またネット上でも《私は大好き》といった好意的な反応や、激レアな“噂のパンパース”をわざわざ探すという動きも。思わぬトラブルが話題を呼んだが、意外にもプラスの影響をもたらしていた。

赤ちゃんを優しく包み込む快適さに、ママたちからの支持は絶大のようだ。

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