阪神Vといえばコレ! 神戸の百貨店やスーパーで記念セール 福袋やつくだ煮「アレ!」も

優勝セールが始まり、福袋を買い求める客でにぎわう店内=神戸市東灘区御影中町3、阪急オアシス御影店

 阪神のリーグ制覇から一夜明けた15日、神戸市内の百貨店や商店街は開店からお祝いムード全開で記念セールを始めた。

 神戸市東灘区の百貨店「阪神・御影」では午前10時の開店前から、100人超が列を作った。最前列にいた同市垂水区の会社員男性(45)は記念商品狙いで来店。「阪神を応援する息子2人に日本一を見せたい」と意気込んだ。

 同百貨店内のスーパー「阪急オアシス御影店」は、球団ロゴの虎マークが入った福袋を約550個用意。チームスローガン「A.R.E.」のラベルが入った焼酎もあり、森田正茂店長(54)は「普段の倍くらいの客入り」と喜んでいた。

 西神戸センター街(長田区)はビクトリーセールと銘打ち、各店が工夫を凝らす。表具店「恍雅(こうが)堂」は虎の掛け軸を半額販売するほか、ケーキ店「パティスリー・ド・ロマン」は、千円以上の買い物をした客に、優勝の合言葉にちなんだ「『アレ』モンケーキ」を無料で配った。

 阪神・淡路大震災で甚大な被害を受けた同センター街を含む一帯では、2004年から復興行事が続き、09年には自身も被災した真弓明信監督=当時=も参加するなど、多くの選手やOBとも交流を深めてきた。

 同センター街親交会の須留原光浩会長(59)は「1年間の戦いぶりを凝縮した試合だった。喜びを皆さんと共有したい」と話した。

 阪神関連のグッズを扱うサンテレビのショップ「おっ!サンの店」(中央区)は、午前10時のオープンと同時に虎ファンが訪れた。

 目玉は、のりつくだ煮「アラ!」で知られるブンセン(たつの市)とのコラボ商品「勝利を呼ぶのりつくだ煮『アレ!』」。ラベルの「アレ!」部分を「優勝!」に置き換えるステッカーを配り始めた。「クライマックスシリーズへの験かつぎに」と買い求めるファンも多いという。

 長田区の主婦(51)は、待ちわびたリーグ制覇に「再び18年間も待ってられへん。来年も優勝期待してます」と、虎党の情熱をほとばしらせた。(広岡磨璃、千葉翔大、末吉佳希)

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