圧巻の光景もうすぐ!権現堂の曼殊沙華300万本、一面染めて絶景へ 問い合わせ相次ぎ、客も大勢 見頃いつ

権現堂堤で開花が始まった曼殊沙華

 秋の風物詩となっている埼玉県営権現堂公園の幸手曼殊沙華まつりが、16日から10月1日まで開かれる。権現堂堤が約300万本の曼殊沙華で赤く染まり、毎年、県内外から多くの観光客が訪れる。

 同管理事務所によると、今年は猛暑続きで雨が少なかった影響で、開花時期は例年より10日ほど遅れており、見頃は彼岸以降になる見込み。ただ、観光需要はコロナ禍前の水準まで回復してきているとし、既に観光バスの予約や問い合わせが相次いでいるという。「品種によっては少し早めに咲くものもあるが、今年もほぼ一斉に開花する見通し。土手一面が赤く染まる光景は圧巻で、観光客等にも好評だ」と多くの来場を心待ちにしている。期間中は、マルシェやキッチンカーも出店する予定。

 また、堤中央付近にある売店「峠の茶屋」は期間中、休まず営業。地元の製粉会社「前田食品」の国産小麦を使用した自家製パンを取り扱っており、今月からメニューをリニューアル。風味がよく甘さ控えめのこしあんを使った「桜あんぱん」(230円)が人気商品だという。

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