両親殺害、19歳に懲役24年 弁護側は保護処分主張、佐賀地裁

佐賀地裁=15日午後

 佐賀県鳥栖市で3月、両親を殺害したとして殺人の罪に問われた元大学生の長男(19)の裁判員裁判で、佐賀地裁(岡崎忠之裁判長)は15日、懲役24年(求刑懲役28年)の判決を言い渡した。弁護側は保護処分が相当だとして、家裁移送を求めていた。

 起訴状によると、3月9日午前11時45分~午後0時半ごろ、実家で50代の父親の胸や首を、40代の母親の胸や背中をそれぞれ刃渡り約15.3センチのナイフで複数回刺すなどし殺害したとしている。

 長男は少年法で起訴後の実名公表が可能な「特定少年」に当たり、佐賀地検は5月の起訴時に氏名を公表。地裁は5月、公判で秘匿する決定をした。

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