東芝筆頭株主がTOB応募の意向 海外ファンド、成立へ前進

東芝本社が入るビル=2017年、東京都港区

 東芝の筆頭株主である海外投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントは15日、日本産業パートナーズ(JIP)などが進めている東芝への株式公開買い付け(TOB)に応募する意向を明らかにした。TOBは20日まで。エフィッシモが応募の姿勢を示したことで、3分の2以上の応募が条件となるTOB成立へ前進する。他の投資家にも応募が広がるかどうかが焦点となる。

 エフィッシモは東芝株の約9.9%を持つ。海外ファンドは「物言う株主」として知られ、短期的な収益を求めて経営に介入してきた。東芝は、非上場化を通じて手を切り、経営の混乱を解消させたい考えだ。

© 一般社団法人共同通信社