広島県は、マダニにかまれることによって感染する日本紅斑熱で、三原市内の男性が死亡したと発表しました。
広島県健康福祉局によりますと、死亡したのは、三原市内に住む70代の男性です。
男性は今月8日、発熱を訴えて県内の医療機関に入院し、11日に死亡しました。
主治医が症状などからダニ類媒介感染症を疑い、東部保健所に検査を依頼したところ、日本紅斑熱への感染が判明したということです。
日本紅斑熱はマダニにかまれて感染する病気で、数日間の潜伏期間を経て、頭痛や悪寒・高熱などの症状と、体に米粒大の紅斑ができるということです。悪化すると臓器不全や意識障害などを引き起こすことがあります。
日本紅斑熱の患者報告数は秋に最も多くなることから、県は野山で活動する際は、できるだけ肌の露出を避け、体や服をはたいてマダニが体についていないか確認するなどを心がけるよう呼びかけています。
また、吸血中のマダニを見つけた場合はできるだけ医療機関で処置してもらうよう呼びかけています。
ことしになって県内でマダニを介した感染症による死者は2人目です。