ニューカッスルが選手にボーナス減額を要請、支払いすぎてFFPに抵触?

[写真:Getty Images]

ニューカッスルが選手にボーナス減額を要請中だ。イギリス『フットボール・インサイダー』が伝えている。

2021年秋にサウジアラビアの政府系投資基金「PIF」がオーナーとなり、欧州屈指の資金力を誇るクラブへ変貌を遂げたニューカッスル。今シーズンは新体制3年目にしてチャンピオンズリーグ(CL)参戦と着実に成果を上げている印象だ。

その過程では積極補強も行い、移籍市場に多額の資金を費やしてきた。ただ「PIF」にもファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の懸念が。前オーナー時代から在籍する選手に対し、契約に含まれるボーナスの40%削減を要請しているようだ。

というのも「PIF」体制となってからのニューカッスルは巨額のボーナスがしばしば話題に。昨シーズンはCL出場権獲得ボーナスとして総額2000万ポンド(約36億6000万円)、1年間のボーナス総額は4000万ポンド(約73億3000万円)を優に超えるという。

さらに、もしFAカップで優勝していれば2000万ポンド…など多くのボーナスが設定されていたようで、取締役会は「ボーナスを支払いすぎてFFP抵触に繋がるかも」という贅沢すぎる懸念を念頭に、ボーナス減額の要請に至ったとみられている。

今季の開幕直前にはエディ・ハウ監督も「速やかに結論を出してほしい」と案じていたこの一件だが、ボーナス減額を要請された選手の大半が快く同意済み。それでもなお、ニューカッスルはプレミア屈指のボーナス額をキープできるという。凄まじい資金力だ。

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