犬のおむつかぶれの原因や症状は?対処方法や予防法の基本を専門家が解説

愛犬を連れての外出時や、トイレが間に合わないシニア犬の介護などに適したアイテムが、犬用のおむつです。
おむつを使用すると粗相を予防することができますが、正しい使い方をしないとおむつ内がかぶれてしまうことがあります。犬の皮膚は人間より薄いため、少しの刺激でも皮膚トラブルの原因に繋がります。犬のおむつかぶれはどのような原因で起こるのか、どのような対策方法や予防方法があるのか気になりますよね。
この記事では、愛犬がおむつかぶれにならないために気を付けることを紹介します。

おむつかぶれとは?

犬のおむつかぶれとは、おむつが直接皮膚に触れている部分が赤くなったり、湿疹、ただれがみられる状態です。おむつかぶれは痒みを伴うことが多く、愛犬が自分で引っ掻いて悪化させてしまうことも珍しくありません。

おむつかぶれの原因

おむつかぶれの原因は、おむつの通気性の悪さ・排泄物による刺激・おむつのずれによる摩擦などです。どうしてもオムツ内は通気性が悪く蒸れてしまうため、雑菌が発生しやすくなります。また、排泄物が長時間皮膚に接することによる刺激や、おむつのずれで生じる摩擦により、かぶれやただれを引き起こします。

おむつかぶれの対処方法

おむつかぶれの対処には、主に以下の方法が有効です。

  • 排泄をしたらすぐに取り替える
  • 長時間つけっぱなしにしない
  • おむつ内を清潔に保つ

ここでは、それぞれの内容を詳しく紹介します。

排泄をしたらすぐに取り替える

排泄物が長時間皮膚に付着していると、刺激によりおむつかぶれの原因に繋がります。そのため、排泄をしたらなるべく早く新しいおむつに取り替え清潔に保ちましょう。食後や寝起きなど、愛犬が排泄をしやすい時間帯を観察し把握することや、数時間おきに排泄がないかを確認するとよいでしょう。

長時間つけっぱなしにしない

おむつを長時間つけっぱなしにすると、おむつ内が蒸れて雑菌が繁殖しやすくなります。
雑菌はおむつかぶれの原因に繋がるため、長時間つけっぱなしにせず、おむつを外し皮膚が蒸れないようにすることも大切です。食後や寝起きなど排泄をしやすい時間帯は、トイレまで連れて行くなどの工夫をして、おむつの着用時間を必要最低限に留めましょう。

おむつ内を清潔に保つ

犬の皮膚は被毛に覆われているため、排泄があった際、おむつを取り替えるだけでは汚れが残ってしまいがちです。排泄があった際には湿らせた布で優しく汚れを拭き取るなどして、皮膚を衛生的に保ちましょう。その際、強くこすると刺激や摩擦により皮膚かぶれの原因になるため注意が必要です。
被毛が長い犬種の場合は、おむつに触れる部分の毛を少しカットすることで、汚れや通気性の問題を軽減することができます。自分でカットできない場合は、動物病院やサロンに相談するとよいでしょう。

症状が酷い場合は動物病院を受診する

犬のおむつかぶれは痒みを伴うことが多く、自分で引っ掻いて症状を悪化させてしまうことがあります。犬の皮膚は人間より薄く刺激に弱いため、おむつをする際はおむつに触れる皮膚の状態を確認し、異常があればおむつの着用を中断しましょう。素人判断で人間用の薬を使うことは危険ですので、症状が改善しない場合は動物病院を受診すると安心です。

おむつかぶれの予防方法

愛犬をおむつかぶれから守るためには、愛犬に合ったおむつのサイズを選ぶことや、なるべくおむつの装着時間を短くすることが有効です。ここでは、おむつかぶれの予防方法を詳しく紹介します。

愛犬に合ったサイズを選ぶ

犬用のおむつは、大きさが異なるサイズが販売されています。おむつサイズは、胴回りの寸法や犬の体重などで分けられています。愛犬におむつを着用したとき、おむつが触れている部分に人間の指が1〜2本入るくらいが適切なサイズの目安です。おむつ装着時に愛犬が歩きにくそうにしていたり、排泄物が漏れたりしてしまう場合は、サイズが合っていない可能性があります。緩すぎる場合には、オムツカバーなどを活用することで、ずれや漏れを防ぐことができます。

なるべく自力でトイレができる環境を作る

犬のおむつかぶれを予防するには、必要な時だけおむつを着けるなど、できるだけおむつの着用時間を減らすことがおすすめです。外出時に使う場合は粗相をしてはいけない場所でのみ使用する、介護時に使用する際は留守にする時間帯だけにするなど、おむつを長時間つけっぱなしにしないよう工夫をしましょう。犬は人間より皮膚が弱いため、少しの刺激で皮膚トラブルを起こしがちです。
おむつの着用は少なからずストレスになるため、本当におむつが必要か着用前に確認をすることが大切です。

おすすめの布おむつ「omuwan(おむわん)」

人間の赤ちゃん用布おむつと同じ素材を使用した犬用布おむつ「omuwan」(写真右)

おむつかぶれを防ぐには、直接皮膚に触れるおむつの素材も重要です。
犬用布おむつ「omuwan(おむわん)」は、「肌に触れる部分がやさしい素材で作られているもの」に着目して作られており、以下のような特徴があります。

  • すべて日本製
  • 赤ちゃん用布おむつと同じ素材&品質
  • しっぽを触らず立ったまま簡単着脱!
  • 洗って繰り返し利用できてエコ
  • おむつだけでもおしゃれでかわいいデザイン

「omuwan」は、赤ちゃん用布おむつメーカーと共同開発しているため、皮膚の弱い犬でもおむつかぶれのリスクを軽減することができます。また、マナーパッドも使い捨てではなく洗って繰り返し使えるため、飼い主さんにも優しいエコな設計となっています。外出時のマナーパッドやメス犬の生理(ヒート)時用など、幅広く使用することができます。

おむつを正しく使うことが大切

【“犬のおむつかぶれ”についてのまとめ】

●おむつかぶれの原因は通気性の悪さ・刺激・摩擦によるもの

●排泄をしたら取り替えたり長時間つけっぱなしにしないなどの対策方法がある

●おむつかぶれの予防には愛犬に合ったサイズを選ぶことやおむつの着用を最低限にすることが大切

犬のおむつかぶれは、通気性の悪さや長時間排泄物と接触することによる刺激、ずれなどからくる摩擦が原因で起こります。愛犬をおむつかぶれから守るには、おむつの使用時間を最低限に留めることや、おむつ内を清潔に保つことが大切です。また、おむつを使用する際は素材やサイズにも気を遣い、皮膚へのストレスを極力減らしてあげましょう。犬用のおむつはさまざまなシーンで役立つアイテムですので、おむつかぶれにならないよう正しく使うことが大切です。

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