「非常に危険な犯行で結果は重大」時限発火装置で放火した男(48)に懲役7年の実刑判決 広島地裁

4年前、広島市で「時限発火装置」を使って住宅に放火し、保険金をだましとろうとした男の裁判員裁判で、広島地裁は懲役7年の判決を言い渡しました。

判決によりますと、広島市安佐北区の筒井誠被告(48)は弟の俊被告(38)と共謀し、2019年12月、広島市東区にある親族所有の住宅に、探偵アニメを参考に時限発火装置で放火し、隣の住宅とあわせて2棟を全焼させ、翌年、この火事で保険金3600万円余りをだまし取ろうとしました。

15日の判決で広島地裁の後藤有己裁判長は、「住宅密集地で夜間に放火する非常に危険な犯行で、結果は重大。精神的な病気や弟の俊被告からの強い勧めが影響したとしても、評価は大きく変わらない」と指摘しました。そのうえで「従属的で、反省の弁を述べている」として、懲役7年の実刑判決を言い渡しました。

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