兵庫県姫路市は15日、今年2月に開札された指名競争入札への参加業者を特定の1業者に漏らしたとして、市都市局技術主任の男性職員(39)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。
市人事課によると、男性職員は当時、JR姫路-英賀保駅間の新駅設置事業を担当。2月13日に開札された用地測量の委託先を決める入札で、参加した1業者へ事前にほかの六つの参加業者名を伝えたという。
入札には辞退や欠席があり計5業者が参加し、男性職員から情報を受けた業者が落札。その後、市が情報漏えいを確認し、落札業者に委託せず入札の中止を決めた。
同課は「職員は金銭の見返りは受けていない」としている。(田中宏樹)