仙台駅周辺の冠水を防ぐ 仙台市が進める雨水管の設置工事 2026年4月完成目指す

仙台駅周辺では、5日から6日にかけて大雨の影響で地下通路や道路が冠水しました。長年こうした被害に悩まされてきた仙台市は、駅の西口一帯に降った雨水を広瀬川に排水するため、地下に大規模な雨水管の設置工事を行っています。

5日、仙台市では1時間に44.5ミリの雨量を観測するなど大雨に見舞われ、仙台駅の地下通路や周辺の道路が冠水するなどの被害が出ました。

仙台市は、こうした大雨による被害の軽減を目的に対策を進めています。

新田智紀記者「青葉区の五橋公園です。この地下約10メートルの場所に雨水を排水するための大規模な施設の建設が進められています」

仙台市が建設しているのは、仙台駅西口一帯に降った雨を五橋公園地下を拠点に雨水管を使って、広瀬川に排水する施設です。

新田智紀記者「五橋公園の地下には、直径10.5メートルの円柱形の穴が掘られています。ここから北側、花京院の方向に向かって太さ1.8メートルの雨水管が1.6キロメートルにわたって続いているということです」

地下に張り巡らされた雨水管は、五橋公園を起点に北は花京院までの1.6キロ、南は排水場所となる広瀬川までの800メートルで総延長2.4キロです。最終的には、仙台駅東口の新寺地区にも雨水管をつなぐ計画です。

整備中の施設は局地的な大雨、いわゆるゲリラ豪雨対策として10年に1度レベルの1時間当たり52ミリの大雨にも対応できるということです。

仙台市管路建設課柴田さん「先週の大雨でも仙台駅周辺は浸水被害が発生している。少しでも浸水被害を軽減できる雨水整備を進めていきたい」

仙台市は、2020年度から総事業費約75億円を投じてこの対策工事を始めていて、2026年4月までには完成させたい方針です。

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