「ちびまる子ちゃん」さくらももこさんの創作の原点 原画やエッセーなど300点 神戸、16日から特別展

直筆の原画や原稿、漫画の付録などが並ぶ会場=神戸市東灘区向洋町中2(C)さくらももこ (C)さくらプロダクション

 国民的漫画「ちびまる子ちゃん」の作者の多彩な創作活動を紹介する特別展「さくらももこ展」(神戸新聞社など主催)が16日、神戸市東灘区の神戸ゆかりの美術館で始まる。15日に内覧会があり、直筆の原画やエッセー原稿など約300点が披露された。

 さくらももこさんは1965年静岡県生まれ。86年に「ちびまる子ちゃん」の連載を始め、神戸新聞でも4こま漫画が掲載された。91年には「現代の清少納言」と評された初エッセー「もものかんづめ」がベストセラーに。昭和の日常や愛嬌のあるキャラクター、独特のユーモアセンスが広く愛された。2018年に亡くなった。

 会場には少女時代に書いた文集やイラストも展示。デビュー以降に手がけた扉絵や脚本の手書き原稿のほか、愛用の文房具、収集した民芸品も置かれ、創作活動の原点が垣間見られる。

 12月28日まで。午前10時~午後5時。月曜休館(9月18日、10月9日は開館し、いずれも翌日休館)。一般1300円など。同館TEL078.858.1520(津田和納)

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