コロナワクチン42万回分を廃棄 岡山県、期限切れで11億円相当

岡山県庁

 岡山県は15日、新型コロナウイルスワクチンについて、有効期限の切れた米モデルナ製を中心に約42万回分が廃棄されたことを明らかにした。購入価格に換算すると約11億円に相当する。

 県議会一般質問で福島氏が県内の廃棄状況を尋ねた。県によると、国から供給された約148万回分に対して実際に接種したのは約106万回分。金額は全国のワクチン総購入予算額(約2兆4千億円)を総契約数(約8億8千万回分)で割った2725円を単価として計算した。

 廃棄の大半を占めたのは流行初期の従来株に対応したモデルナ製で、国が都道府県の人口に応じて配分。県内では2021年6月から使用を始め、今年2月に終了した。

 梅木和宣保健医療部長は終了後の取材に「十分な量を確保する必要があり、全県的に調整するなど努力はしていたが、ある程度の廃棄はやむを得ない。今後は需要や在庫を見込みつつ、国に必要量を求めていきたい」と述べた。

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