前半我慢の浦和、後半決定機量産も無得点…耐える京都を崩れずドロー【明治安田J1第27節】

15日、明治安田生命J1リーグ第27節の浦和レッズvs京都サンガF.C.が埼玉スタジアム2〇〇2で行われ、ゴールレスドローに終わった。

浦和は直近のルヴァンカップ準々決勝第2戦で、国内戦では7月頭以来となる複数得点を挙げてガンバ大阪に快勝した。今節は日本代表帰りの伊藤敦樹はベンチからのスタートとなり、安居海渡と岩尾憲がダブルボランチを形成。再花が期待される攻撃陣では17歳・早川隼平が今季2度目のリーグ戦先発の座を射止めた。

一方、ヴィッセル神戸戦の敗戦からおよそ2週間ぶりのゲームとなる京都は、U-22日本代表の川﨑颯太が出場停止に。[4-3-3]の中盤トライアングルは古巣対戦となる金子大毅に加え、武田将平と谷内田哲平で形成。山﨑凌吾が3試合ぶりに先発復帰し、3戦連続ゴール中の原大智は右ワイドで起用された。

序盤は京都が強度の高いプレスで浦和の自由を奪い、ボールを保持して相手陣内でのプレー数を伸ばす。ただ、冷や汗を欠かせるような場面は訪れず、対照的に浦和はカウンターから絶好機を作った。

23分にはこの日がJ1通算100試合目となった岩尾の縦パス1本から、抜け出した関根貴大に決定機が到来。ボックス外へケアしに来たGKク・ソンユンと交錯し、態勢を崩しながらも粘ってシュートまで持っていくが、枠を捉えられない。

追加タイム1分にはホセ・カンテのキープから再び関根が裏を取って悠々とGKとの一対一を迎えるも、かわしのタッチが大きくなり、帰陣したDFに阻まれた。

両者無得点で迎えた後半は浦和が先に動く。前半終了間際に枠内ミドルを見せた早川を下げて伊藤、さらには酒井宏樹に代えて明本考浩を投入し、安居を一列前に。前半とは打って変わってボールを握る時間が増加する。

京都も54分に谷内田から麻田将吾にスイッチし、[3-4-2-1]にシステムを変更。対抗策を講じるが、浦和のボール保持が続き、左からのクロスを収めたホセ・カンテが胸コントロールからフィニッシュや強烈な左足を見舞うも、GKク・ソンユンも続けざまの好セーブを披露し、ゴールを許さない。

67分には両ベンチが動くも、流れは依然として浦和のまま。75分には最終ラインからの1本で背後を取り、ブライアン・リンセンがユニフォームを掴まれながらもシュートまで持ち込むが、これもGKのセーブに遭う。リンセンには直後にも伊藤のカットバックやホセ・カンテのラストパスから絶好機が訪れたが、いずれも枠には飛ばせなかった。

後半は攻撃の形作りに苦労した京都は、残り5分を切って速攻から荒木大吾やパトリックが強引に狙うも、GK西川周作を脅かすことはできず。浦和もセットプレーを含めて攻勢を強めたが、最後までネットを揺らすことができず、両者無得点のままドローに終わっている。

浦和レッズ 0-0 京都サンガF.C.

© 株式会社シーソーゲーム