角野栄子さん館長に 魔法の文学館11月オープン

角野栄子さん

 東京都江戸川区はこのほど、「魔女の宅急便」原作者の児童文学作家角野栄子さん(88)が、区内に開設される「魔法の文学館」の館長に就任すると発表した。オープンは11月3日に決定。10月3日から公式サイトで、チケットの抽選申し込みを受け付ける。

 区によると、文学館は角野さんがプロデュースし、建築家の隈研吾氏が設計。子どもたちの創造力を育むことを目的に、角野さんの著作のほか、世界の児童書や絵本約1万冊を取りそろえ、自由に読める場を提供する。

 角野さんは「わくわくするような本がいっぱい並んでいます。本はその人の一生を豊かにしてくれるでしょう。私はこれこそが、この文学館が持っている魔法だと思っています」とのコメントを出した。

 角野さんは3歳から23歳まで江戸川区で過ごした。「児童文学のノーベル賞」と呼ばれる国際アンデルセン賞を2018年に受賞するなど、児童文学作家の第一人者として活躍している。

「魔法の文学館」の館内(東京都江戸川区提供)

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