中国艦がまた領海侵入 6月以来、抗議伝える

鹿児島県沖の領海に侵入した中国海軍の測量艦(防衛省統合幕僚監部提供)

 防衛省は16日、中国海軍の測量艦1隻が15日夜、鹿児島県・屋久島付近で、日本領海に侵入したと発表した。付近海域では、2021年11月以降、中国測量艦の領海侵入が数カ月おき程度のペースで確認されており、今回で9回目。前回は今年6月だった。日本政府は外交ルートを通じ、中国側に強い懸念を伝え、抗議した。

 防衛省によると、測量艦は15日午後7時ごろ、屋久島の南東で、領海の外側にある接続水域を西向きに航行。午後10時10分ごろ、屋久島の南西に位置する口之島の北東の領海に侵入した。11時45分ごろ、口之島の北で領海から出て、西方向へ移動し東シナ海に向かった。

 海上自衛隊の護衛艦や哨戒機が警戒に当たった。測量艦の役割は一般的には、潜水艦が航行するための海底地形の調査とされる。

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