ウクライナ支援強化で一致 米独外相、対中依存低下も目指す

15日、米ワシントンの国務省で記者会見に臨むドイツのベーアボック外相(左)とブリンケン米国務長官(AP=共同)

 【ワシントン共同】ブリンケン米国務長官は15日、ワシントンでドイツのベーアボック外相と会談し、ロシアの侵攻が続くウクライナへの支援強化で一致し、黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意復帰をロシアに求めていくことを確認した。中国との経済関係を維持しつつ、依存度低下を目指す方針も申し合わせた。

 ウクライナが両国に求めるロシア領内に到達可能な長射程ミサイルの供与についても協議したとみられる。

 ブリンケン氏は会談後の記者会見で「効果的な追加支援を常に検討している」とした上で「ウクライナ領外への使用は可能にはしない」と強調。ベーアボック氏は「何ができるか見極めているところだ」と語った。

 両氏は台湾海峡の平和と安定の重要性を確認。サプライチェーン(供給網)などの中国依存のリスク低減についても話し合った。ブリンケン氏は「ドイツの対中戦略は、われわれの戦略と一致したものだ」と指摘した。

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