第9波「ピーク過ぎた」 コロナ感染減 茨城県医師会長が見解

第9波について「ピークを過ぎたのではないか」と見解を示す鈴木邦彦県医師会長=水戸市笠原町

茨城県内で1週間(4~10日)に報告された新型コロナウイルス感染者数が1定点当たり25.43人で、「第9波」で最多となった前週より2.31人減少したことを踏まえ、県医師会の鈴木邦彦会長は15日の定例記者会見で「第9波のピークは過ぎたのではないか」と見解を示した。

鈴木会長は「若干、減少傾向が見られる。ピークは過ぎたのではないか」と指摘。千葉や東京でも減ってきており、関東地方で減少傾向に入った可能性があるとした。

県に報告された県内1定点当たりの感染者数は、8月14~20日の週に前週の1.7倍近い27.42人を記録し、鈴木会長が第9波に入ったとの認識を示していた。

翌週の同21~27日は26.8人、同28日~9月3日の週は27.74人と高止まりの状態が続いたものの、4~10日の週は25人台に落ち着いた。12日時点の酸素投与が必要な重症・中等症の入院患者数も、前週比22人減の102人となった。

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