中国恒大集団が保険事業売却 当局承認、再建の一環か

中国恒大集団が各地で手がけた事業を宣伝するディスプレー=8月、北京(共同)

 【北京共同】中国国家金融監督管理総局は16日までに、経営再建中の不動産大手、中国恒大集団の保険事業「恒大人寿保険」の売却を認めた。政府系企業が出資する保険会社に売却することで巨額の債務を圧縮し、経営再建を進める。

 売却先の海港人寿保険は、広東省深セン市の政府系投資会社が51%の株式を保有し、中国保険保障基金や大手保険会社などが出資して設立。事業を継承する。恒大人寿によると、恒大人寿の資本金は10億元(約200億円)だが、売却額は公表していない。

 恒大集団は6月末時点で、2兆3882億元の負債を抱えており、債務の整理に時間がかかっている。

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