蜜を求めて蝶も舞う 初秋の雄大な高原は 白いソバの花が咲き誇る/岡山・真庭市 

岡山県下有数のソバ産地・真庭市蒜山地域でソバの花が見ごろを迎え、各所のほ場ではかれんな花が咲きそろい、初秋の高原を彩っている。24日ごろまで楽しめる。

同市蒜山東茅部の茅部野展望休憩所付近では、地域を象徴する3つの山「蒜山三座」を背景に白いじゅうたんのようなソバ畑が広がり、その間を虫たちが甘い蜜を求めてせわしなく飛びまっている。県内各地から観光客が訪れ、写真に収めるなどして雄大な景色を楽しんでいた。

岡山市から来た安立純二さん(60)と妻の朋子さん(63)は「県南では見られない、広大ですばらしい眺め。山々の緑と花のコントラストも美しい」と話していた。

第三セクター・グリーンピア蒜山によると、今年はひるぜん蕎麦生産組合93戸の計約52ヘクタールの畑で栽培しており、7月下旬から種まきし、早い所では9月上旬に開花したという。8月中旬に直撃した台風7号の被害もあったものの、その後好天が続いて回復。雨の影響が無ければ豊作が見込まれるとし、約30トンの収穫を目指している。

刈り入れは10月初旬を予定している。

蒜山三座を背景に咲き誇るソバの花

© 津山朝日新聞社