リビア、「安全な水」不足が深刻 不明者の捜索継続、機材支援訴え

リビア東部デルナの被災地で活動する救助隊=15日(現地市民提供・共同)

 【カイロ共同】国家分裂状態のリビアを襲った大洪水で、中東の衛星テレビ、アルジャジーラは15日、地元当局者の話として、最大被災地デルナでは水が汚染された上、浄水プラントの機能が停止し、安全な水の不足が深刻だと伝えた。世界保健機関(WHO)のハリス報道官も同日、「安全な水へのアクセスを最優先に考えなければならない」と語った。

 被災地では、各国から到着した救助隊がこの日も行方不明者の捜索活動を継続。リビア赤新月社のターミル・ラマダン代表は「まだ生存者が見つかる希望がある」と強調した。

 国連人道問題調整室のグリフィス室長は、捜索する機材が不足しているとして国際社会に支援を求めた。

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