ラトビア首相にシリニャ氏 バルト3国、全員女性に

ラトビア議会で発言するシリニャ氏=15日、リガ(ロイター=共同)

 【ブカレスト共同】ラトビア議会は15日、カリンシュ前首相の辞任に伴い、福祉相のエビカ・シリニャ氏(48)を首相とする連立政権を承認した。シリニャ氏の就任で、バルト3国の首相は全て女性となった。

 カリンシュ氏は8月、連立を組む他の2党に内閣改造を拒否されたため、内閣総辞職により新たな連立政権の発足を目指すと表明した。シリニャ氏はカリンシュ氏が率いる中道右派政党「新統一」に所属しており、カリンシュ氏は新たに外相に就任した。

 欧州メディアによると、シリニャ氏は演説で、対ロシア強硬路線を継承するとともに、国防予算を増やすと約束した。弁護士出身のシリニャ氏は昨年11月に議員となり、同12月から福祉相を務めた。

 バルト3国の他の2国では、エストニアでカラス氏、リトアニアでシモニテ氏といずれも女性が首相を務めている。

 世界経済フォーラムが各国の男女平等度を順位付けし6月に発表した「男女格差報告」では、調査対象の146カ国中、リトアニアが9位、ラトビアが13位、エストニアが22位。日本は125位だった。

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