「愛を感じます」助けを求めたツバメの夫婦→雛を助けると、後日大勢のツバメたちがやってきた!?

ツバメは、春から夏にかけて日本へやって来る渡り鳥。家や商店の軒先などに巣を作ることもあります。ツバメの巣は「幸せの象徴」とも言われますよね。

roco♪(@daichi_roco888)さんのおうちには、毎年ツバメがきて巣を作るそうです。roco♪さんがツバメたちとのエピソードをInstagramに投稿すると、たくさんのコメントが寄せられ話題になっています。

こちらの投稿について、roco♪さんに詳しく話を聞きました。

助けを求めてきたツバメの夫婦

今回のツバメの夫婦は、別のツバメの夫婦が出産してすべて元気に巣立って行った後にやってきました。

何度も何度も頻繁に飛んできてはそのまま残っていた去年の巣の状態を確かめていたツバメの夫婦。タマゴを産んで温めだしてからも、近くを通ると父ツバメは直ぐに逃げ、母ツバメも時々温めるのを放棄して逃げるなど、とにかく敏感な感じだったというツバメたち。

ところが7月のある晩のツバメたちは、近づいても全然逃げません。それどころか逃げずにピチュピチュと訴えかける様に話しかけてきたのです。

助けを求めたツバメの夫婦(@daichi_roco888さんより提供)

roco♪さんは「どうしたの?何かあったの?」と聞き返しながら雛に何かあったんだ!と直ぐに気づいたそうです。

親ツバメも落ちてしまった我が子を助けるためには、人の手助けが必要だと分かっていたのでしょうね。

その後巣から落ちてしまった雛を見つけたroco♪さん。暑くてハァハァと息づかいが荒い子もいましたが、羽をパタパタさせるくらい元気な子もいました。roco♪さんは、まだなんとか持ち直せる!と思い、命のある子たちを助けたい気持ちでいっぱいになりました。

roco♪さんは、雛に直接手を触れて人間のニオイを付けないよう手袋を装着し、一羽ずつ巣へ戻すために脚立を持ってきました。大きな音をさせても親ツバメは逃げもせず、それどころか一連の流れをずっと側で見守っていました。

ところが雛たちは、巣へ戻してもあまりの暑さに耐えられず皆んな飛び出して落ちてしまいました。そこで、落ちても大丈夫な様にroco♪さんのご主人がダンボールをハンモック状にして巣のすぐ下へ取り付け、クッション性もあって巣の代わりになるかもということでチモシーを敷きました。

roco♪さんは、ダンボールの上に落ちた雛に、親ツバメがお世話をしてくれるか心配したそうですがなんとか大丈夫だったよう。

ですが、暑さで弱っていた上に、下まで落ちた衝撃も重なり最終的に巣立つまで育ったのは1羽だけでした。

大きくなったツバメの子

大きくなったツバメ(@daichi_roco888さんより提供)

その後、この1羽は元気に育ちました。大きくなり、飛ぶ練習も始めたようです。

羽ばたく練習をするツバメ(@daichi_roco888さんより提供)

こちらの投稿にはたくさんの人からコメントが寄せられました。コメントを読んだroco♪さんは次のように話されました。

「嬉しいことに、応援の声やアドバイス、またツバメとの温かいエピソードなど驚くほどたくさんのメッセージがツバメを介して私の元へと届きました。
本当に嬉しかったですし、ツバメの季節は過ぎましたが、今も時々メッセージが届くので読ませて頂く度にあったかい気持ちにさせて頂いております。
最近は暗い話題が目につきますが、日本はまだまだ捨てたもんじゃないと、この投稿を通じて色んなことを感じさせて頂きました。 ツバメさんたちに感謝です」

飛んでいかないツバメたち(@daichi_roco888さんより提供)

ツバメの夫婦と子どもたちは、しばらくroco♪さんのおうちにいました。巣立ったあとは、親戚一同くらいの大勢のツバメたちが、しばらくの間毎日御礼を言いに来てくれたとのこと。

roco♪さんは「ツバメの愛をたくさん感じました」と話してくれました。きっと感謝の気持ちを伝えたかったのかもしれませんね。

また来年の春もroco♪さんのおうちにはツバメたちが訪れることでしょう。

ほ・とせなNEWS編集部

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