【セントライト記念/穴ライズ】単勝“8人気”想定の盲点 「中山コース惨敗で見限るのは早計」

■ウインオーディン

皐月賞以来、約4カ月ぶりとなった前走・阿賀野川特別は、スタートでダッシュがつかず後方からの競馬を強いられると、勝負どころでじわりとポジションを押し上げ、3番手で直線へ。一時はそのまま差し切るほどの脚色だったが、逃げたリビアングラスの二枚腰を崩せず、1馬身差の2着に敗れている。敗れはしたものの、復帰戦だったことを思えば内容自体は良く、特に下を向くようなものではない。

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3走前・共同通信杯は、前有利の流れの中、後方から上がり最速タイの決め手で鋭く追い込み5着まで。ここでは展開が向かなかったが、それでも後のダービー馬・タスティエーラに0秒3差なら、ポテンシャルの高さは推して知るべしだろう。

2走前・皐月賞で中山では走っているが、当時は歓迎しない道悪馬場。さらに道中、開幕最終週で馬場の悪くなった内を走らされ、8着に敗れたのも仕方ない。この一戦だけで、中山適性を測るのは早計と言っていい。

余裕残しだった前走からひと叩きされ、体調は型通りに良化。先週の中山・紫苑Sは、開幕週とありジョッキーの意識が前へ前へと向き、前半1000m通過58秒1というハイペース。今回も前がかりの展開になれば、この馬の出番があっていい。配当妙味も十分な穴馬だ。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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