ビッグモーター街路樹問題で福井河川国道事務所が被害届 県内2店舗周辺、除草剤成分を検出

 中古車販売大手ビッグモーターの店舗周辺の街路樹が不自然に枯れている問題で、国土交通省福井河川国道事務所は9月15日、福井県内2店舗に関して、県警福井南署と越前署に被害届を提出した。

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 同事務所は8月、福井店(福井市大土呂町)と越前店(越前市横市町)の国道8号沿いで土壌調査を実施し、民間調査会社で調べた結果、グリホサートなどの除草剤成分を検出。低木などが被害を受けたとしている。

 除草剤成分が検出された箇所は事務所側が原状回復する予定という。除草剤の使用者が確定した段階で損害賠償を請求する方針。越前店では国道8号沿いの植栽を伐採していたことも分かっており、この点についても被害届の提出を検討している。

 同事務所は、両店舗と結んでいた植栽の管理を任せる「ボランティア・サポート・プログラム」の協定を8月18日付で解除した。

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