【MLB】激化するア・リーグ東地区首位争い オリオールズが首位を守り切るか レイズが奪い返すか

写真:オリオールズとの首位攻防4連戦で2連勝しているレイズ

9月13日(日本時間14日)にナ・リーグ東地区のブレーブスが一番乗りで地区首位を決めた。ブレーブスは独走状態だったが、シーズン最後まで地区首位がわからない大接戦が続いているのがア・リーグの東地区と西地区だ。中でも今最も注目したいのがア・リーグ東地区の首位争い。

ア・リーグ東地区はレイズ開幕から13連勝という歴史的スタートダッシュを決めた。レイズはそこから前半戦を首位で折り返したが、7月の8勝16敗という大不振がたたり、7月20日に初めて2位に転落。その時レイズから首位の座を奪ったのがオリオールズだ。7月19日から行われたレイズとの直接対決4連戦を3勝1敗で勝ち越したオリオールズはそこから現在まで首位をひた走っている。

また、藤浪晋太郎がオリオールズデビューしたのもその直接対決の時期だった。7月20日にアスレチックスからトレードで移籍すると、翌21日のレイズ戦にデビュー登板。オリオールズは藤浪だけでなくトレード期限日にはカージナルスからジャック・フラハティを獲得して投手陣を強化。

そうして派手さはなくとも必要な補強を行ったオリオールズはそこからも大きな不振に陥ることなく順調に勝ち星を積み上げている。2位レイズに大差をつけることはなくともじわじわと差を広げ、9月7日時点では今季最大の4ゲーム差をつけた。

しかし8月後半から再び強さを取り戻しつつあるレイズがここにきて首位の座を奪い返しそうなのだ。2ゲーム差まで迫った状態で9月14日から直接対決4連戦が開始。初戦を4-3の僅差でレイズがとると、今日行われた2戦目も7-1でレイズが圧勝。これによりゲーム差は0となった。

この直接対決はまだ2試合残っている。どちらもワイルドカードでのポストシーズン出場の可能性は高いが、残り2試合でどちらかが連勝すれば地区優勝に大きく近づくことになるだろう。

追いつかれたオリオールズとしては絶対に落とせない理由が他にもある。オリオールズは86シリーズ連続で被スイープを回避している。この記録はMLB史上3番目の長さで、どこまで続くのかも注目されている。このレイズとの4連戦で残り2試合も落とすことになれば、レイズに単独首位の座を譲るだけでなくこの継続中の記録も終了することになる。

オリオールズが守り切るのか、レイズが奪い返すのか。残り2試合となった首位攻防戦に大いに注目だ。

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